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台中・台北食べ歩き旅行記(5日目)
(2018年12月29日~2019年1月4日)




 

2019年1月2日(水)

台北で迎える朝は蚊の羽音で起きる。正月気分など存在しない。あるのは食い気だけでしょうか。中山站から台北小巨蛋站までMRTに乗って、第3出口で降りる。出口まで指定しているのは目的地に一番近いからではない。あっでも確かに一番近い。でもそうじゃなくて、我らのアイドル関ジャニ∞様の台湾公演(台北小巨蛋)のパンフレットのロケ地が3番出口だったから。なんちゅうやっつけ仕事だ。

そこから少々歩くと本日の朝食会場でもある秦小姐豆漿店さんに辿り着く。再来店の理由は、おいしい朝食目的もあるけど、前回外帯した豆漿がおいしくてひとりガブガブほぼ飲み切ってしまい、嫁にずーっとグチられまくっていることだったりする。これでグチられることから卒業です・・・。

注文は決まっている。一番おいしいものではなくて、一番好きなものを注文するのですよ。統一性はない。チーズの蛋餅と涼麺(大)、冷豆漿(大)です。

やっぱりここの冷豆漿は好きだな。ゴクゴク飲んでしまう。チーズの蛋餅もサクサクふわふわの口当たりもいいし、チーズの風味が食欲を刺激するんだよね。

秦小姐豆漿店と言えばオレンジピールの豆乳パンが有名だけど、あとから来た日本人家族が豆漿餅を注文したら、このシーズンはオレンジが手に入らなくて販売していないって言われていたぞ。豆漿餅がないだけでその家族はすごい悲壮感漂わせていたけど、そこまでガッカリするのは微妙だぞ。まあ豆漿餅はおいしいから気持ちはわかりますよ。
 

腹ごしらえの後は台北の朝を闊歩する。行きは台北小巨蛋站からでしたが、帰りは次の目的地のためにMRT国父紀念館站へ。

ここからちょい遠い板橋站に行く。所要時間はおよそ40分。なかなかMRTを楽しんでいるだろ。板橋に行くのはちょいと気になるパイナップルケーキ屋さんがあるから。みんな新規店の開拓が大好きで、その情報は若干美化されて、そんな情報が錯綜して、行ってガッカリなんてことはよくある。今回もそうかもしれない。でも地元民が行列を作るってんだから期待して行くことにした。台湾で行列ができるのは「旨い」か「SNS映え」だろ。

しかも板橋站から12分ほど歩く。ここまで歩いたら、少々のものでも大々的にウマウマと絶叫してしまいそうだ。

そして辿り着いた小潘蛋糕坊さんは予想に反して閑散としている。

行列店じゃないのか?時刻は8時40分、開店後40分、店内の客数ゼロ、我が家の後に来た客が立て看板を見て不承不承に帰っていく。もしかして売り切れなのか?店員さんに聞いてみた。どうもそうらしい。

板橋站への帰り道、あんな店に2度と行くもんか!とワタクシは勝手に憤っていた。

だってそうだろう、開店後40分で完売するような店に何時に来れば買えるんだ?開店30分前に来ても、行列ができていて前客に買い占められてもう買えませんでしたなんてことだってあるかもしれん。そんな不確かな店に行くもんか!




しかし不思議だ。そう思う反面で違うことも考えている。そんなにウマいのか?開店後40分で売り切れちゃうほどウマウマなのか?はい、食べてみたいです!後悔もしたくない。明後日の朝には帰国する。チャンスは明日しかない。しかし何時に行けばいいのだ?

そうふむふむしていると、嫁が明日どうするんだと尋ねてくる。さっきまで憤ってた手前、素直に「行こうと思います」なんて言えるはずもない。「さあな」と言葉を濁す。
 

昼食はMRTで中山站から忠孝新生站まで行ってみた。
昨日休業だった意麺を食いに郎哥台南意面さんです。注文は意麺2つと蒜蓉蚵仔。ちなみに意麺はスープ有りの(湯)とスープなしの(乾)ですよ。

意麺、そのイメージはおいしかったはず。独特の食感でモチモチというかビロビロというかネットリというか、そしてスープがよく絡むイメージだったはず。

やっちまった。ここ郎哥台南意面さんの意麺と我が家の味覚は相性がよろしくなかったようだ。いろんな薬味を入れてみたけど再食したくなるような感じには至らず。麺というかスープというか全部ダメだった。個人の味覚の問題ですよ。

蒜蓉蚵仔はうまうま。カキの火の通し方が絶妙でぷりぷりで最高でした。しかし味付けががっつりニンニクなので後味はヤバめ。



昼食のあと味を上書きしたくてデザートへ行った。阿斌芋円さんです。昨日は冷たいのを食ったけど今回は温かいお汁粉を食ってみた。

冷たいのと比べると芋円のQQ具合も緩いし、豆類の食感もぼやけるんだよな。
でもお汁粉としては十分ウマし。でもやっぱり観光客らしく冷たいのを食えば良かったかも。でもばっかりだ。


その後、ゴマ油を買いに雙連駅の信成油廠さんに行った帰りに、意麺をほとんど食わなかった嫁がビーフンを食いたいと言い出した。タイミングを計ったように双連文記花枝羹さんの近くだった。確信犯か?信成油廠さんから誘導されていたのか?

でも思う。双連文記花枝羹さんの昨日のお持ち帰りスタイルならば変態チックな食い方ができない。それならば双連文記花枝羹さんのお隣の企鵝文肉羹店さんで炒米粉をお持ち帰りしてみようか。

念願のビニール袋スタイルだった。よく揉んで食ってみた。ウマい。ウマいけど?

次回、ビニール袋持参で双連文記花枝羹さんに行ってしまうかもしれん。
 

夜ごはんですよ。まさに旅行記という仮の名を語る食記。夜はちょっと遠出しちゃいました。前回、宜蘭の三星葱を使った小籠包に恋をした結果、他にも店はないか検索し、民権西路にもあるのに、MRTのフリーパスに甘え、港墘站という未知のエリアに行ってしまうのです。MRTに乗っていた時間およそ40分。

そしてやって来ました。正常鮮肉小篭湯包さんです。この店を選んだワケは三星葱を使った小籠包が食えるだけじゃなくて、普通に炒飯とか麺類があったから。専門店の食べ歩きもいいけど、メニュー豊富な店も大好きなのだ。注文は鮮肉湯包、蝦仁炒飯、蛤仔湯です。

鮮肉湯包、これは間違いない。ネギが多めなので豚肉の脂っぽさや重たさが消えさっぱり食えるのが最高。こう言うと肉の重さを消すためにネギがあると勘違いされるけど、頬張ればネギの風味と旨味が口の中に拡散してうまうまなので誤解のないように。

蝦仁炒飯はさてありなんを少し飛び越えた一品。
久しぶりに蛤仔湯を食べたけど、スープが澄んでいて雑味がなくてウマウマ。ショウガがしっかり効いていたので発汗量やや多めでした。遠いな、でも来ちゃうかな、嫁に聞いてみようかな。



お腹も満たしたところで今回は絶対に行きたい場所がある。松山の饒河観光夜市です。あんな有名な夜市ですが今まで行ったことがなかった。そもそも夜市が好きじゃないし、行っても士林夜市かホテルの近くの寧夏夜市くらい。勇んだ前回は大雨だった。今回はもっと勇んでいる。松山慈祐宮がパワースポットだからか、それもある。夜市に来ている台湾小姐を見てニヤニヤしたいのか、それはない。決してない。この季節は露出が少ないんじゃ。

そんなわけで松山慈祐宮のパワーにすがってみたら、饒河夜市でステキなお店に出会ってしまった。ググっても検索結果が少なめな店ですが、芋頭がウマそうなお店があったんです。小明雪花氷さんです。ショーケースの芋頭に一目惚れしました。もちろん注文は紅豆芋頭雪花冰です。

まったく映えない見た目です(笑)

ゴロっとしております。芋頭最高!しかも紅豆と雪花冰の相性はあずきミルクで日本国民ご承知のことでもう笑いが止まらない。ってかこの店のミルクカキ氷の味も削り方もふわふわしてて口どけも良くて大好きなやつだ。

観光夜市にある店だと思って高をくくってたけどいい店じゃねえか。紅豆芋頭雪花冰しか食ってないけど。


そして饒河観光夜市に来た本来の目的を遂行する。我らのアイドル関ジャニ∞のパンフのロケ地がここだったのだ。

アイドルヲタがロケ地に行く行動を一般人にはわからんだろう。なんかドキドキするのだ。そのアイドルが座った椅子なんか座っちゃったら、そのアイドルが座った後に何千何万の汚いケツに踏まれようともヨモギで蒸されたような熱気を感じるのだ。

今回もジーンと熱くなった。ふと隣を見たらクッキングパパのようにしゃくれ顔になった嫁がいたぞ。効能は人それぞれのようです。
 


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