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モロッコはウザくなかった旅行記(7日目)

~放屁はラクダの上で~
(2015年8月7日~2015年8月16日)




7日目。

熟睡と爆睡から快適に目覚める。リヤドの屋上で朝食を待ちながら景色を楽しむ。いい景色ですよ。

フェズではモスクテラス(モスクが見えるテラスの略)に行こうと思ってたのにここで十分。左手には写真じゃわかりにくいけどマリーン朝の墓地が広がり、右手にはカラウィン・モスクも見える。屋上最高です。
 
 
そんな屋上で朝食です。

このリヤドは料理がおいしいらしいです。そんな自慢の朝食メニューは普通ですがひとつひとつ手作りっぽくクオリティーが高い。パイもパンも出来立ての香りがするし、チーズとかハチミツもおいしくてバランスを無視して付けまくりましたよ。おいひー。
 
 
はい、本日はフェズ観光ですよ。

恐る恐る迷宮都市フェズ・エル・バリに挑戦です。マラケシュではスマリン通りを背骨に考えたように、フェズ・エル・バリではタラア・ケビーラ通りとタラア・セギーラ通りを意識して歩きましょう。

まずリヤドから近いセギーラ通りから歩いてみました。スークを冷やかしながら歩いていくとフェズの聖域である修道院サヴィア・ムーレイ・イドリス廟に辿り着きました。入場はできないんだけどその荘厳さにこっちまで緊張感ハンパないです。
 
 
その後はセギーラ通りに戻りアッタリーン・マドラサを右に曲がり、サファリーン広場でカラウィン・モスクとご対面。

ってかサファリーン広場に響く真鍮細工を叩く音が異常にテンション上がりますよ。フェズは観光地である前に職人の町なんだなって実感です。

カンカンカーーン。コンコンコン、コンスタントにコンスターチ。
 
 
次はタンネリ(スーク・ダッバーギーン)を目指す。

少々迷いながらカラウィン・モスクを背にサファリーン広場の真ん中の道を行く。ああ匂う、匂います。フェズ・エル・バリ内ではどこでも聞かれる「タンネリ・コール」が、ここまで来るとすさまじい。ときどき「なめし皮コール」もあるけどそれは聞き取りにくいぞ。

実はタンネリに行くと決めたら中途半端なタンネリビューだけは勘弁して欲しかった。狭い角度のタンネリビューに連れ込まれるのは嫌だった。だから付きまとう自称ガイドに「ナイスビューじゃないと嫌だ!」と告げ、タンネリの現場(まさに作業場の真横)へ連れて行かれたときは「ここじゃない、オレはテラスに行きたいんだ!」と走り去り、建物の高さを測りながら、一番真っ当そうな革製品屋さんから眺めることにしてみた。

ちなみに、ここに辿り着く前に自称ガイドたちから「ノーマネー」とか「1DH」と言われていたので、この店が最初っから相場を要求してきたのも好印象だった。もちろん全額前払い。あとで追加請求されるの嫌なんで。
 
 
はい、これがワタクシの求めていたタンネリです。

左横の建物を見ると、日本人ツアーの皆様がいたのであっちが正解だったのかと思いながら、のんびり見れないならこっちの方が正解だったかな。

生々しい匂いの中で、ミントの葉が必要なほどでもないけど、作業を体験している観光客までいて、ここはまさに革染色職人街でした。
  
  

  
その後はシディ・ブー・ジダ門(場外)までスムーズに行く。

スムーズに行ける道ではないけど、5回くらいモロッコ人に「ブー・ジダ?ブー・ジダ?」と迷う前に聞きまくってやったさ(笑)

場外に出ても自称ガイドはやってくる。「どこへ行くんだ?」「マリーン朝の墓地に」「よし連れてってやる!」「道だけ教えてくれれば結構です」と笑顔がフェードアウトする会話があったり、タクシーを捕まえようと思っても既に先客がいて乗り合いタクシーの難しさを知ったり、なかなか良い体験をしながらワタクシたちはこのフェズを一望できる丘に辿り着いたのです。
 
 
感動したか?

うーん登っている最中にちょいちょい景色を見てたから想定内でした。タクシーで来て、いきなりパーッと広がるフェズの町を一望してたら感動の度合いは違っていたのかな?

ああコーラ飲みたい、これが登頂したときの素直な気持ち。
 
 
そんで王宮経由で昨日のサンドイッチ屋さんへ。

ケビーラ通りにあるこのサンドイッチ屋さん、その手前には世界遺産ブー・イナニア・マドラサがあるんだけど呼び込みの手がなければ気が付かないごちゃ混ぜ感がすごい。コーラ飲みたいんで迷いなくスルーしましたけど。

で、サンドウィッチですよ。好きな具をトッピングしてプレスしてもらおうと思ったらトースター突然の故障らしいです。全然問題ないです。今回はリヤドの屋上で心地よい風に吹かれて食べてみたよ。

前日のキャメルライドで内股筋肉痛の嫁には屋上までの階段が不評でしたが、その翌日内股筋肉痛で変な歩き方になることを知らないワタクシはそのときは絶好調でしたから。














午睡…。

 
夕方からはケビーラ通りのスークを冷やかしながらお散歩。セギーラ通りよりもケビーラ通りの方が人懐こい店が多いかな?営業トークもあるけど、どっちかと言うとコミュニケーション取りたがりでウザい営業とは感じない。

そりゃ興味津々で店を覗いちゃえばそれなりの営業はするだろうけど買う気もないのに買う気を見せちゃうからダメなんじゃない。笑顔も多いし、みんな挨拶とか普通だし、営業があっても断ったらすぐ終わるし。

そう言えばケビーラのスークでお土産を買ったんだよね。値札のある店でマグネットとか革製品とか3つで53DH。十分安かったけど、一応値引交渉しとこうと40DHから始めて45DHで決着かななんて想定していたら、いきなり「ラストプライスで38DHでどう?」ってたまげましたぞ。ちなみに似てるマグネットを空港価格で買うと45DHでした。いいモロッコ人に巡り合いすぎかな?

だからモロッコ人がウザい国ワースト3(インド、エジプト、モロッコ)が信じられない。個人的にはエジプトと比べたら全然かな。この人懐こさはちょっとクセになりそうだ。まあ個人的見解ですが。
 
そのいきおいで、モロッコ人の回し者のワタクシは午前中の徘徊で知らぬ間にスルーしちゃったネジャーリン広場に。

ここはわかりにくくないか?世界遺産の表示がなかったら絶対信じられないよ。ネジャーリン広場自体じゃなくて辿り着いたことに感動しました。このメディナのごちゃ混ぜ感が楽しいのかな。
 
 
夕食は懲りずにサンドウィッチ。

これひとつで7DHって驚愕の安さ。アイト・ベン・ハッドゥのタジン・ベジタブルは70DHでした。メディナで食べるタジンも30DHくらいはするんでタジンは畏まった食事なのかもね。

地元の皆さんはサンドウィッチとかピタパンとかケバブサンドをよく食べているよーです。
 

フェズ最後の夜はリヤドの屋上でまったりです。

WiFiが強いんで旅行中怠っていたジャニオタ活動(ニュース&動画&番組出演状況のチェック)中。こんなロマンチックな夜景をバックにビジネス関西弁のラジオを聴くってどんな場違い野郎なんでしょうか。
 
夜景はというと、ライトアップされるマリーン朝の墓地やミナレットがある一方でカラウィン・モスクは威風堂々と真っ暗。

場外の明るさに比べてフェズ・エル・バリの暗さがいい感じでした。
 
 
明日から少しずつ帰国の途に着きます。




今日も耳から砂が出てきました。。。


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番外:モロッコの撮り鉄事情