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ホイアン・ダナンの旅行記(1日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

2019年5月1日、それは新天皇即位の日。
さかのぼること10ヵ月前、この新天皇即位の日が休日なのか祝日になるのか、それが我が家の直面した事案だった。休日ならば前日と翌日が平日扱い、祝日ならば祝日法(休日法)により前日と翌日が休日になりGWが10連休になる。そう5月1日が休日ならばGWは最長4連休、祝日ならば最長10連休になる。つまり旅行の行き先が変わるだろ?

いつ決まるのか?それも問題だ。2018年7月22日までの通常国会を注視した。議論が先送りされた。そんな国会議員の定数は絶対削減すべきだと憤った。その数日後、5月1日を祝日とする方向だと共同通信が伝えた。8月になった。日に日にチケット代が高騰する夢を見た。10連休が決まったらチケット代の爆上げは確定的だろ。10月13日安部首相が祝日にする方向をほのめかす。やっとか。そして2019年5月1日を祝日とすることが11月13日閣議決定された。

そしてワタクシの手元にはチケット(バウチャー)がある。チケットの発券日を確認する。8月31日。閣議決定される75日前、腹をくくって、一か八かでポチっとクリックしちまったのだ。
 
 

2019年4月27日(土)

平成最後の寒気団が直撃したGW初日、短パンでは心許ない足元は無視し、よーーーし出発だ!!!

しかし出発する前から夫婦の小競り合いが勃発する。今回のキャリアはレガシー。90分前に着けば余裕だろと旦那は言う。何があるかわからないから2時間前到着を訴える嫁がいる。

そして2時間前、羽田空港でヒマをつぶす夫婦の姿が目撃される。

レガシーだぞ、早く着きすぎて恥ずかしいじゃねえか!!!旦那は思った。

「穴があったら入りたい」、身を隠したいほどに恥ずかしい気持ちのときに使うことわざらしい。穴を掘ってでも隠れたいと思わないのでしょうか?今回のハノイまでの往復のキャリアはANAです。
 

NH857 羽田(HND)8:55 ⇒ ハノイ(HAN)12:25

羽田発ハノイ便の機内食はこんな感じ。さすが日系エアラインです。味はウマい。アイスは硬い。CAさんの笑顔も貼り付けたような硬さだ。
 

ハノイ空港にはほぼ定刻に到着です。国際線ターミナルから国内線ターミナルへは連絡バスで移動。乗り継ぎ時間もたっぷりあると余裕をぶっこいていたらこの有様。嗚呼大混雑。

ベトナムと大型連休かぶってますやん!!!

そうそうそう、ダナンまでのフライトの話。ベトナムの国内線はお安く移動できると思い込んでおりました。そう高かった。この旅行のタイミングがベトナムの5連休と被ったから。土日(27、28日)があって4月29日は臨時休日(振替休日)、30日は南部ベトナム解放記念日(サイゴン陥落の日)、5月1日はメーデーの5連休。ベトナム航空もそうだけどベトジェットまで高い。安いけど高い。

で、結局余ってたデルタ航空のマイレージを片道分だけ利用したんだった。百聞は一見に如かず。



それでは3時間のハノイノイバイ空港での退屈な時間潰しのはじまりです。

そうだ、ベトナム旅行全体的に言えることだけど、「安い」という日本人の感覚が惑わしい。日本の物価に比べて安いのか、ベトナムの相場で安いと言ってるのか。ここハノイノイバイ空港の価格帯は市街地と比べてお高い。バスで数十分も行けば安くなることを考えると、東京ディズニーランドに来たような高揚感が芽生えるかと言えば人間はそう便利じゃない。ミッキーもいない。ミッキーはどんなに辛いことがあっても笑顔だ。ワタクシも割高でも笑顔で行こう。

そう思って国内線の第1ターミナルでレストランを探してみた。高い。でも笑顔よ。こんなに?でも笑顔よ。マジかよ?と。で、この際、海外でしか食わんバーガーキングを食おうと思ったら日本よりも割高で慄いた。思い直してみた。ベトナムの麺類って基本的に薄味で、自分で味をカスタマイズするじゃないっすか。ならば、空港の麺類も平凡でマズくはないだろう。
そんなわけで国内線ターミナルの中で割安だったNgoc Suong Restaurantで食べることにした。
 

注文はフォーボー(牛肉)とフォーガー(鶏肉)、各55,000ドン。
ありがたい、やっぱり薄味で無難な味でした。あとは自分次第だ。
 

そんなわけで、ハノイノイバイ空港での壮大なる時間つぶしは椅子にかじり尽くし、
 

VN181 ハノイ(HAN)16:35 ⇒ ダナン(DAD)17:55

ダナン空港に飛び立ったわけです。ダナン空港にはほぼ定刻着。しかし荷物が出てこない。まだかまだかとスーツケースを待っていると荷物を吐き出すベルトコンベアが止まる。再始動の様子もない。静寂。

もしかしてロストバゲージか?仮に荷物が届くまでの着替え等の費用を貰ってもダナンでどんな服を買えばいいのか悩む。新品でも一回洗濯しないと着用したくない潔癖症の自分に困る。

同じように荷物を待っている乗客が20人位いる。何人かがベトナム航空の職員に詰め寄る。ワタクシもその根性は持ち合わせていないが野次馬根性を発揮する。言い寄られた職員がどこかに消える。しばらくするとうなり音と同時にベルトコンベアが再び荷物を吐き出し始めた。どうも機体から運び出したコンテナのひとつをウッカリしちゃったようだ。
 
 
 
ダナンからホイアンまでの移動手段は①公共バス、②シャトルサービス、③タクシー、④Grabなどいろいろありますが、今回はホテルの送迎サービスを利用することにしました。13ドルなり。時間と便利さを考えたらタクシーやGrabよりも安かった。

空港の到着口で、自分の名前を掲げたホテルの人と出会う。はっはじめまして!出会い系か?遅れたのはベトナム航空のせいです。足早にホテルへ。でっ出会い系か!?






もちろんこれで一日が終わるわけがない。期待と食欲を背負い込んでます。


ホイアンに着いて早々、ホテルの人はチェックインだとか部屋の案内をしたがるけれど、君たちには君たちのプライオリティーがあるだろうけど、私たちにだってそのプライオリティーってやつがあるんだ。空腹なんだ。でもガマンした。外面はいいのだ。

そして部屋の説明が丁寧なんだよとグチグチ言いつつ、ホイアン一食目のお店に辿り着きましたよ。Madam Khanh The Banh Mi Queenさん、閉店してましたよ。しかし口はバインミーを欲してるわけで、Banh Mi Sumさんに行ってみた。
  

ベトナム初食がバインミーなんて、前回帰国時のご飯がハノイ空港でのバインミーPさんだったことを考えると、「礼に始まり礼に終わる」、あらため「Bに始まりBに終わる」わけで武士道まっしぐらだな。

この店に来た理由は2つ。ポジティブさはない。営業時間が長いのと、バインミーシウマイがあるから。つくねのバインミーと言ったほうがいいのかもしれんが、崎陽軒Loverは敢えてシュウマイではなくシウマイ推しなのだ。

メニューは見当たらない。仕方ないからミックスとシウマイを注文してみた。お会計はふたつで4万ドン。もしかしてボラれてるかもしれん。そんな胸騒ぎがする。

しかし頬張れば、おいしいぞ、おいしい。なかなかバインミーにその店の特徴を求めるのは困難だ。マナカナ、たっち、堂本兄弟の見分けくらい難しいのだ。ただ夜遅くに行列のないバインミー屋さんをホイアンでお探しならこの店がいいぞ。
 

その後夜のホイアンを散歩してみた。あれが来遠橋(日本橋)だよ。あれがチケットの検問所だね。来遠橋(日本橋)の横を通り過ぎるだけでもチケットが必要なんだね。とほぼ棒読みの会話が続く。

ホイアンは16世紀~17世紀に「海のシルクロード」の中継地としてトゥボン川沿いに栄えた町で、現在は世界遺産になったらしい。受け売りです。

1953年の江戸時代初期に住んでいた日本人によって架けられたのが来遠橋(諸説あり)、別名で日本橋。18時以降は見学が無料らしいので行ってみたのにチケットを要求されるとは。ちなみにライトアップは18時から22時の間らしい。

史跡とか見て感動できない自分が憎い。しかしこれだけはわかった。来遠橋(日本橋)の夜景撮影はなかなか難しいぞ。


その後、熱気に満ちたホイアンの夜に触れ、興奮で眠れない気がしてバインセオ屋さんに行ってみた。睡眠導入食とでも言えばいいのでしょうか?バインセオのように包まれて快眠したいという潜在意識でしょうか?
 

場所はアンホイのホイアンナイトマーケットを右にずんずん突き進んだところ。Bánh Xèo Cô Anh, Sông Hoàiさん。バインセオを注文すると付け合わせの葉っぱ類とキュウリと濃厚そうなタレが運ばれてくる。ライスペーパーもある。ここの葉っぱにバラエティーさはない。苦いやつとか臭いやつとかマニアックな葉っぱがなく食べやすいような少々寂しいような。

バインセオは結構肉厚で、表面がサクサクしてて、もやしと豚肉が入っていてボリュームがある。タレはピーナッツダレのような感じで濃厚でもちろん旨い。でもベトナム南部の酸味が効いたタレのほうが個人的には好き。味は言わずもがな。おいしいに決まっているじゃないですか。



帰り道、クールで冷淡で、料理で言ったら「冷静トマトソースの深谷ネギ」のようなワタクシでさえランタンの幻想に酔わされたので、その写真をここにお披露目します。
 

ちなみに後日、FoodyでBanh Mi Sumさんのメニューを見てみた。2つで4万ドンってどんな計算でしたっけ?
 
 


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