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アメリカグランドサークルドライブ旅行記

(2008年8月9日〜2008年8月17日)

★ 5日目 ★

 

 

朝5時起床です。
お約束の日の出を見に行くんです。
朝日を見るポイントはマーザーポイントとヤバパイポイントで迷ったんですが、ヤバパイポイントは昨日行ったので、迷うことなくマーザーポイントに向かいました。

マーザーポイントです。
日の出30分前に到着して待機していたんです。
見事な曇り空でした。
 
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グランドキャニオンの夕日と朝日のためにわざわざ持ってきたカメラの三脚が憎らしいです。八つ当たりしたいです。嫁が見ていなかったら三脚の足を開脚しすぎてやるところでした。

朝ゴハンはラスベガスのウォルマートで買ったパウンドケーキです。

悔しいので1時間朝寝をしました。
 
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改めまして今日の行程はグランドキャニオンからまっすぐモニュメントバレーに行くんです。

8時半に出発です。ロッジからAZ-64をイーストリム方面に東に進みます。リパンポイントとデザートビューからグランドキャニオンを眺めました。デザートビューのウォッチタワーにも上ってみました。
写真はウォッチタワーの売店から眺めた額縁風グランドキャニオンです。

よし、次行ってみよう!
 
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デザートビューを出ると、AZ-64でキャメロンまで進み、そこからUS-89で北上します。
デザートビューまでは多かった森林地帯が次第に岩場と化し、植物は地面を這うように茂り、変化に富んだ道が伸びていました。

キャメロンから15マイルほど行ったところでUS-160に折れて東に向かい、およそ1時間半でビュートの気配が感じられるケイエンタの町に到着しました。
 
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ケイエンタの町で昼食です。US-160とモニュメントバレーに曲がるUS-163の交差点付近にマクドナルドとバーガーキングがありました。野菜を食べたいと言う嫁の希望でマクドナルドに行きました。

僕が食べたのはグリルチキンサンド(左)、嫁はチキン付きサラダ(右)です。
ちょっと驚いたのはこのマックは店内飲食で0.6ドル課税されるんです。持ち帰るか、持ち帰るフリをして店内で飲食すれば0.6ドル課税されないんです。
マックの隣には大きなスーパーマーケットがありました。
 
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食事が済んだら今度はUS-163をまっすぐに進みます。モニュメントバレーに早く辿り着きたい気持ちがスピードを加速させます。
でもこの道、モニュメントバレーへの道であると同時にUS-163沿いに学校があり、スクールバスが頻繁に通って、アメリカの交通ルールが試される道なんです。

しばらく走ると多くの奇怪な岩山と出会います。とうとうモニュメントバレーなんです。ミッチェルビュートが見えて来たら、次の信号のない交差点を右に曲がります。
 
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そして、この旅最大のお目当てのモニュメントバレーが目の前に出現したんです。この時、午後2時。アンテロープキャニオンに行ってたらどうなってたんだろう。ちょっと考えてしまいました。

とりあえずビジターセンターからお約束の3つのビュートを見下ろしました。

感激です!

すごく偉大で感動なんです!!!


グランドキャニオンに先に行ってて良かったと思いました。思い描いていた映像がいま僕の目の前にある、そう思いました。
そんなロマンチックに浸っている目がウルウルの僕の耳元で嫁が突然こう言ったんです。

「ウチと似たようなクルマでバレードライブしてるクルマがあるよ。ウチも自走で大丈夫だよ。バレーツアーに参加したらひとり35ドルもかかるんだって」。

嫁はどこへ行ってもケチな女でした。僕の感動の空気が読めない女でした。感動よりも皮算用が好きな女でした。
そんなわけで、嫁に逆らえぬ僕の自走は威圧的に決定し、自走に否定的な日本人代表として僕が、バレードライブツアー参加するもんだと信じていた僕が、危険を顧みることになったんです。

では、勝手に報告いたしましょう。
 
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まずは急坂を下ります。雨が降っていなかったので砂はサラサラで大丈夫なようです。急坂を下るってことは帰りは上るってことでそんなことを考えたら少し憂鬱になってきました。ここが最大の難所になるんでしょうか。
と思ってたら、サラサラの砂がサラサラ積りすぎていて急坂で後輪がグググっとぶれました。たぶん、深い砂の中にめり込んだような感じ。大したことはない。
で、急坂を下ると後はガタガタ道をタイヤに負担がかからないように慎重に走るだけです。後ろに四駆が来ても無視して、勝手に抜いてもらいましょう。ベストは前に遅いクルマを見ながら走ると優越感に浸れます。
 
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自走バレードライブコースは大まかに、
メリック・ビュート→エレファント・ビュート→スリーシスター→ジョンフォード・ポイント→トーテムポール→アーティスト・ポイント
でした。デコボコ道をガタゴト走っているのはとても楽しかったですよ。たくさんのビュートをいろいろな角度でゆっくり見れるのは自走のおかげでした。ゆっくり走るのでツアーでは気がつかない自分のお気に入りのポイントが発見できます。ちなみに自走でゆっくり楽しんで2時間遊んでしまいました。
おすすめは、ビジターセンターからの眺め、ジョンフォード・ポイント、キャメルビュート、アーティスト・ポイント、あーーーー他全部。
 
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帰り道もデコボコ道をゆっくり走りました。悪路なのでコースを考えて走ると違う楽しみもあったりして。そして、最後の急坂は一度タイヤが空回りしちゃったけど、バックして違うライン取りとかしちゃえば大丈夫でした。個人的にはゆっくり見れる自走で良かったです。
バレードライブに自走するのは自由ですが、あくまでも自己責任で、トラブルや失敗をいい思い出に変えることができる人以外にはお勧めしません。
僕がバレードライブ中に気にしてたことは、バレードライブ中はまあいい。でも、そのあと時速80マイルくらいでハイウェイを走行しなくちゃいけないリスクは考えました。ハイウェイを走っているとわかるんですが、路肩にバーストしたタイヤが散乱しているんです。あれを見ると結構弱気になります。
 
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バレードライブ後の写真です。レフト・ミトン(左側のビュート)に大きな雲がかかっていました。

午後4時、グールディングス・ロッジの横のスーパーで夕食の買い物をして今晩の宿泊地メキシカンハットに向かいます。
メキシカンハットには個人経営のレストランはありましたが、大型レストランやスーパーなどはないのでメキシカンハットにお泊りの人は要注意です。
そしてメキシカンハットに向かう道中、モニュメントバレーのもうひとつのお目当てポイントに辿り着きました。
 
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映画「フォレストガンプ」に出てきたポイントです。この旅の一週間前に遅ればせながら観たんです、フォレストガンプ。感動でした。
このフォレストガンプポイントはモニュメントバレー辺りの州境から13マイル、13番目のマイルマーカーの地点です。本当におすすめです。

フォレストガンプポイントを出発して、サンジュアンリバーを越えるとメキシカンハットの町です。本当に何もない町なんです。なんせ、写真の変なシンボルが町の名前になってしまうくらいですから。
 
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このメキシカンハットはUS-163を走っていると右側に見えてくるんです。笑えるくらいちゃっちくて、メキシカンハットは本来US-163から少し脇道に入って見るんですけど、他の観光客はUS−163にクルマを止めて眺める程度なんです。
僕はちょっとだけ脇道に入りましたよ。クルマを止めるために・・・。で、この旅で唯一の望遠レンズを使った遠目からの一枚でした。

なんかさみしさを誘うシンボルでした。
 
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次はUS-163を北上して、UT-261を左折して、今度はUT-316を左折してグースネック州立公園にやってまいりました。
ここはサンファンリバーがダイナミックに蛇行して流れるポイントなんです。確かに地形はダイナミックです。でも川の流れがしょぼいので大地を削るようなダイナミックさがありません。
ちなみに、ここは本日予定していたホースシューベンドの代わりの観光地なんです。

メキシカンハット同様、暮れなずむ気持ちにさせてくれました。
 
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で、グーズネックからモニュメントバレー方面に戻り、サンファンリバーの橋の横にあるサンジュアン・インにチェックインです。

正直申し上げますが、ここの宿泊料金がこの旅最大の宿泊費でございます。いい商売しやがってます。

フロントのおっさんが「君たちついてるね〜部屋は2階だから川がきれいに見渡せるよ」とチェックイン時言っておりました。いい加減な野郎でした。
 
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モニュメントバレーと言えばナバホ居住区です。ナバホ居住区と言えばお酒禁止なんですよ。でも旅行者が部屋で飲む分には全然OKらしいんです。
ですが、郷に入れば郷に従う僕だけに、今日だけはナバホを尊重して禁酒しようと思ったんです。
ですが、目の前にはラスベガスで買ったビールがあって、ビールは1ダース12本買ったので毎日2本ずつ飲むと最終日に飲み終えるというすごい計画的な買い物だったんです。

計画を守りたい、今日だけは我慢だ、でも計画遵守だ、ナバホへの尊重と酒への切望が葛藤してケンカして、次第にナバホと合衆国の代理戦争に至っちまいました。はい、結構面倒臭い奴なんです、僕。
 
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そんなナバホと合衆国の妄想戦争が繰り広げられる中、僕の脳内には当然のように竹内まりやの「けんやをやめて」が流れ出し、板ばさみの自分に優越感に浸りつつ、そう言えば、飲む飲まないで迷っていた自分が、今度は竹内まりやの名前が「まりや」ではなく「まりあ」かもしれないと気になってしまい、眠れなくなりそうでした(翌日気が付きましたがメキシカンハットはナバホ居住区ではありませんでした)。

本日の走行距離250マイル
 


 
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2012年8月 ラスベガス&国立公園旅行記 はこちら