台湾台北(食)旅行記'23-24(1日目)
【2023年12月30日~2024年1月4日】
嫁が後部座席の荷物を取ろうとして肉離れを発症する。全治4週間。 嫁が駅の階段でコケて膝を打撲する。全治2週間。 もう若くはないんだからと旦那はニヤニヤしている。若くもない夫婦が懲りずにあのフライトで台北に向かおうとしている。 |
2023年12月30日(土) あのフライトは老体に危険であーる。目的地である台南駅の寸前でほぼ意識を失って「返事がない。ただのしかばねのようだ」状態になり、路頭に迷いそうになったことを思い出す。しかしコストとパフォーマンスを考えたらあのフライトしか選択肢はない。 おはようございます、タイガーエアさん。搭乗ゲートまで辿り着けば寝落ちしても誰か起こしてくれるんでしょうか。朝4時の不安です。 IT217 羽田 5:00 ⇒ 台北 7:55 寝不足でヘロヘロでもいいことはある。混んでいれば1時間を要することもある台北桃園空港の入国審査がサラッと終わる。 |
外国人観光客誘致キャンペーンの抽選もするりと終わる。当たったらラッキー、ハズれても損得なし。そう考えていたのに実際2人でハズれると損した気分になる。我々は招かざる客なのか?テンションは下がる。理不尽はわかっていますけど。 ここからホテルのチェックインまでカウントダウンが始まる。あと7時間。 桃園空港から台北駅までは空港MRTがゆりかごのように眠りを誘う。いやテンションが下がると眠気よりも怒りが込み上げて眠れない。理不尽はわかっている。大人げなくても結構な気分です。しかしMRTは進む。台北駅からはスーツケースを置きにいつものラブホ紛いのホテルに向かおう。あと5時間半。 お昼ごはんにはまだ早い。しかし食う。ヒマなのだ。 |
ホテルから徒歩圏の黒点鶏肉さんです。はじめまして、この店を選んだ理由はメニューに鶏油かけライスがあるところ。肉嫌いのくせに(肉抜き)鶏肉飯が好きな嫁対策です。 注文は鶏油飯、乾米粉、米粉湯、茹野菜です。店内を見渡せばこの店の売りが鶏肉であることは明白で、鶏油飯に好きな部位の鶏肉を別注するのが正解のようです。主役不在で統一感のない我が家のテーブルですが盛り上がったことをここに報告させていただきます。 あと4時間半。 口中の鶏油の余韻を払拭していいのか迷う。そんな迷いを解決するには短すぎた。徒歩3分、ご無沙汰の阿斌芋円さんです。やだー店構えが小奇麗になって敷居が高く感じるぞ。しかも日本のメディアからの取材中につき少々待つ。 |
注文はカキ氷ベースの任意5種です。紅豆、大紅豆、仙草、芋圓(タロ芋団子)と店主が何度も推すパイナップルです。パイナップルうまー。 コロナ前はトッピングにパイナップルはなく、コロナ禍で店主が暇つぶしにパイナップルを開発した、とは嫁の妄想です。後日口コミを調べればコロナ前にもパイナップルの記述があり妄想は明らか。パイナップルの旨さに興奮していた嫁の信憑性は問われるわけです。が、でもやっぱパイナップルうまー。 洗練された台湾スイーツは数多あるけど、阿斌芋円さんのシンプルさは絶対に抑えるべきだな。 |
残り4時間は迪化街をぶらぶらです。 12月になって新店舗に移転した海中行は、外国人観光客誘致キャンペーンにハズれた結果、爆買いが自粛され、帰路の受託手荷物料金をケチることになったため中止。機内に持ち込める範囲でカルフールや林華泰茶行さんなどでお買い物です。 時間はまだチェックインの時間にはならない。しかし睡魔の波状攻撃は続き、以前に休憩利用待ちのラブホユーザーと横並びになったこともあるホテルのソファーで待つ(寝る)ことにしよう。 ホテルに向かう前に迷客夏さんでアールグレイミルクティー(L)をいただく。ありがたい話のはずだが、Klookでクーポンをもらった結果、この2日間で同じものを5杯いただくことになる。ありがたい話のはずです。 ホテルのソファーで待つ=ホテルの受付のおばちゃんに圧を掛ける。そういう効果があるのかもしれない。結構待たされたものの、時間前におばちゃんの厚意で昼寝場所がソファーから部屋のベッドとなったぞ。 16時、まだまだ昼寝は延長可能だけど2時間で止めておいた。夜に寝れなくなるし、寝不足のコンディションにつき食欲を奮い立たせるのに2時間以上は必要なのだ。 |
2時間経った。夜ご飯ですよ。阿娥水餃さんです。この店は土日休みなので最優先でやって来ました。しかも昼は行列必至なので夜狙いです。 注文は水餃と酸辣湯とナスの小菜です。ここの水餃は値段の割にボリュームがあって、エビのぷりぷり感がたまらない。ニラの風味もたまらない。デフォの酸辣湯は具沢山で優しい味なので辣油、酢、醤油で調整してエッジを効かせてお好みに仕上げて食す。我が家にとっては余計な味がないので好みにしやすいのがいい。 いつも炸醤麺を食べたいと思うけど、阿娥水餃さんでは水餃子を愚直に食べたくなっちまうんだよな。 MRTに乗ろう。台北に来たら絶対食べたいものがある。少々遠いんだけどその行程さえ楽しくなる。しかしそのメニュー名は知らない。我が家ではキラキラと呼んでいる。正式名称は雙仙鬧奶というらしい。石牌駅に着いただけでテンションが上がる。水亀伯古早味さんにやって来ました。 |
注文は指差しです。雙仙鬧奶はフリガナを振ってもらっても発音する自信がない。食べる自信しかない。そんな雙仙鬧奶は、ミルクかき氷の上に杏仁豆腐や仙草ゼリー、芋圓や紅豆を鎮座させた感じ。 パーツパーツを食っても旨いし、合わせ技もまたウマい。笑った、大いに笑いました。なんでワタクシの大好物が杏仁豆腐と仙草ゼリーと芋圓と紅豆だって知っているんですか?と尋ねたくなる。 もしかしてパチパチだったかも? 帰り道、雙仙鬧奶の表面にパチパチ弾けるキャンディーが散りばめられている事実を思い出し、もしかしてコロナ前はキラキラではなくパチパチと呼んでいて、4年間のブランクがパチパチをキラキラと勘違いさせているのかと不安になる。安っぽい不安で今夜は眠れないかもしれない。 |
ホテルで〆の作業です。阿娥水餃さん小菜で迷いすぎたせいか店員さんにホテルでビールのつまみにと勧められた2品で長い一日を終える。 海帯(昆布)と小魚辣椒です。飲みすぎてしまうというよりも辛くて汗が止まりませんでした。小魚辣椒を白米のあてにしたいと思うのは日本人だからでしょうか。 |
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