台北 食べ歩き旅行記 '19(4日目)
(2019年10月19日~10月23日)



10月22日(火)

最終日の朝、こっそり部屋を出る。何故こっそりかというと隙を与えるとホテルの人が部屋掃除をしちゃうからだ。連泊中ならいい。チェックアウトする日まで掃除しようとする心掛けは少々困るのだ。



温故知新、前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。

最近よく行っていた秦小姐豆漿店さんと言えば、台湾の朝ごはんの定番的シンボルな店ですよ。今回は敢えて行くのは止めようと思っていたけど、やっぱり行っちゃいました。目的は温故知新の鹹豆漿です。十数年前、今ほど行列店でなかった阜杭豆漿さんで鹹豆漿を食べて、あまりピンと来ずそれ以来鹹豆漿を避け続けてきました。

でも大人気だろ。日本人だけでなく台湾人も並ぶわけですよ。温故知新、前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること、ですよ。だけどわざわざ阜杭豆漿さんの行列には並びたくはないので、信頼おける秦小姐豆漿店さんに温故知新しに来たんですよ。

注文は、その鹹豆漿と定番の冷豆漿(大)と豆漿餅(豆乳パン)5個です。ってか、店がきれいになって、注文方式がファストフード店みたいになって不慣れな日本人には辛い。

お値段も少々変わってた。豆漿餅は1個22元、5個で100元だったのが、1個25元、5個で10元OFF(@25元×5個-10元=115元)になっていました。旨いからいいけど。
 

豆漿はわざわざそれだけのために秦小姐豆漿店さんに来てもいいくらい好き。ほんのり甘くてゴクゴク飲みすぎるタイプですよ。
豆漿餅はモチモチの食感と、頬張れば広がるオレンジピールの風味で薄ら笑い。以前よりオレンジの風味が増したと思う。より旨くなったという意味だぞ。

そしてご無沙汰の鹹豆漿ですが温故知新して良かったです。最高。
 

なんでこれを旨いと思わなかったのか不思議なくらいウマい。干しエビの出汁がしっかり効いたおぼろ豆腐だな。中味はザーサイやネギで、油條(揚げパン)のアクセントもいい。何より酸味が好きだ。小サイズにしたことが悔やまれるぞ。おっと再訪のフラグってやつだな。


秦小姐豆漿店さんからの帰り道、南京三民の佳徳鳳梨酥さんでパイナップルケーキをお買い上げ。驚いたのは、佳徳鳳梨酥さんにも卵黄入りパイナップルケーキがラインナップされていたこと。小潘蛋糕坊さんの影響なのかもしれん。お試しに1個買おうと思ったけど35元と高すぎたから止めておいた。そうなのだ、自称節約家だったのだ。
 

佳徳鳳梨酥でリュックに負荷をかけホテルに戻ってみた。しまった、やられた、チェックアウトする日なのに部屋掃除されちまったぜ。部屋を見渡した。無料の水に手を付けちゃダメだな。あとチェックアウト前にシャワーを浴びようか迷っていたけどバスタオルが交換されていたんでシャワーは諦めた。しかし申し訳ないけどベッドは汚そう。チェックアウトの12時まで引きこもるにはベッドでゴロゴロはマストなのです。



果たして、12時前ホテルを泣く泣くチェックアウトする。帰国まであと12時間、台湾でやることはほぼない。とりあえず飯でしょうか。

お食事はラスト水餃子です。数多ある水餃の店から雙連站からほど近い家鄉味水餃さんです。失礼ながら水餃屋さんってどの店も大差はないと思っていたのでいつも動線を考えて選んでいました。しかし今回は違います。いつも動線問題で漏れる家鄉味水餃さんですが、今回は時間が余りあるわけで無駄な動線で時間を潰そうとやってまいりました。

家鄉味水餃はナズナ水餃が有名で一回食べてみたかった。そう思いつつ餃子の注文最低単位が10個なのでナズナ水餃10個はリスキーじゃねえか。そう困っていたら綜合というのがあって、綜合とは高麗菜(キャベツ)水餃、韭菜(ニラ)水餃、薺菜(ナズナ)水餃の盛り合わせらしいのでそれを20個注文してみた。
 
 
店内にはナズナの効用のPOPが飾ってあるぞ。七草粥のひとつだし漢字が読めないけど健康まっしぐらのお墨付きだろ。料理が来るまでドキドキして「ナズナとは」を検索してみた。ナズナの花言葉は「全てを捧げます」だった。もしや口に合わず嫁がナズナ水餃をワタクシに「全て捧げます」の暗示ではないだろうか。もっとドキドキした。

そんなナズナ水餃を食ってみた。食感がシャキシャキして面白い歯ごたえで少し苦みがあるのかな。餃子の餡として成立するかと言えば単体としては少々難しいけど、味変にはいいかなって感じでした。高麗菜水餃、韭菜水餃は美味かった。ここの水餃は他店と比べると肉々しさがなくてヘルシーな感じがする。逆に言えば、同じ個数でも物足りなさが残る。

あと木耳湯(キクラゲスープ)にはキクラゲと鶏肉が入っています。鶏の出汁にたっぷりのキクラゲひらひらですね。



雙連站までの道すがら、少々寄り道をして冰讃の前を通ってみた。日本人観光客がマンゴー目当てにこぞってやって来る冰讃ですが、このときは6割くらいの入りでした。提供されていたマンゴーの切り口を見てみたけど、果肉が黄色みがかって芳醇さには欠けている感じでした。おいしそうだったら食うつもりだったのに。


今回の訪台でマンゴーが無理なら、ワタクシにこれ以外の店の選択肢は見えなかった。店内に駆け込めばメニューは多い。されどやはりこれ以外の選択肢は見えない。水亀伯古早味さんで雙仙鬧奶を食う。大笑いしました。
 




水亀伯古早味さんを辞したのは13時半。あと6時間強ある。ホテルという拠り所を失った我が家はまさにNOMAD(愛する錦戸亮ちゃんの自主レーベルと同じ)。今回せっかく台北の3大パワースポットの2つに行ったので当然コンプリートしちゃうでしょ。
 

行天宮です。参拝方法を予習して行ったけど、やっぱ信仰深い常連さんの中で異国の人間が同じような参拝方法をするのは気が引けてしまうな。

ただ最低限のルールを守って真摯に関羽大帝と向き合った。金運UP間違いなし。



それでも残された時間は5時間強ある。もう嫁の気持ちを無視してワタクシの好きなことをやろうと松山空港近くで飛行機の写真を撮影することにした。まず圓山大飯店を背景に撮影できる有名撮影スポット濱江果菜市場に行ってみた。営業時間が過ぎていても建物内には入れるかと思ったけどやっぱり無理だった。

俯瞰が無理ならと着陸を間近で見れる撮影地へ行く。
 

 

 

 
飛行機の撮影も楽しかったけど、離陸時のジェットエンジンの風圧を体感できるのも楽しかった。今回はスマホで撮影したけどまあこんなもんでしょ。


飛行機撮影に興じていたら時間はあっという間。少々お茶を飲んで時間も整ったら最後の夜ごはん行きますよ。



海外旅行中、日本食を欲することはほぼない。まあ長期でも10日くらいだし。しかし日本食は欲さなくてもコメ(白米・玄米・黒米)は欲す。炒飯はコメではない。そんなわけで、コメを求め、松江南京の梁記嘉義鶏肉飯さんにやって来ました。ちなみに魯肉飯は八角と脂っぽさで苦手だったりする。

注文は鶏肉飯、荷包蛋、貢魚丸湯、蝦巻、ブロッコリー炒め、タマネギ炒め。
 

鶏肉飯はごはんの上に細かく裂いた鶏肉とタレがかかっていて、まずこの鶏の旨味が詰まったタレのおいしさに低音でうなる。ウマし。そしてしっとりとした食感の鶏肉にうなずく。この店の定番は鶏肉飯に荷包蛋を載せてぐちゃぐちゃにして食うらしい。もちろんしてみた。荷包蛋は半熟の目玉焼きで、この半熟のトローリの黄身で鶏肉飯を染めれば、そりゃ大笑いでしょ。

この鶏肉飯だけでも満足だけど、ブロッコリーやタマネギ炒めなどバランスよく食事できる梁記嘉義鶏肉飯さんは素晴らしいぞ。



飯は食った。デザートはどうする?昼飯後のデザートはワタクシのお好みをリピさせてもらったので、夜のデザートは嫁のお好みをリピすることにした。三創生活園區のほうの鮮芋仙さんです。注文は鮮芋仙招牌ではなくて仙草4号(芋頭、紅豆、珍珠)にしてみた。
 

こちらもコーヒーフレッシュをぶっかけて食う。仙草に芋頭と紅豆というオールスター的なバランスですよ。そして今回の訪台目的だった芋頭と、突如躍り出たニューヒーロー仙草が対峙したことでハッキリしたぞ。仙草の勝利。



夜も深くなってきた。ホテルに戻り、短パンを長ズボンに履き替える。来年のGWもこのホテルを予約済みなのだ。

今回はklookのクーポンを貰っていたこともあり、北門までMRTに乗り、桃園MRT(桃園機場捷運)で桃園国際空港まで行く。確かに空港線MRTはバスより少々早い。新しくてきれいだ。時間も正確だ。でも言いたい。空港線の台北駅までがまず遠い。桃園空港内のMRT駅も遠い。その歩く時間を考えたら国光客運のほうが便利なのかな。
 
 

10月23日(水)

IT216 桃園空港 0:10 ⇒ 羽田空港 4:25

タイガーエアは少しだけ早く台北を離陸し、少しだけ早く羽田に着陸した。始発電車まで1時間ほど待つ。朝焼けは待ってはくれない。
 

 
最後に旅心を損なうけど節約系サイトなんで、
【 旅の家計簿 (2人分/円建て(台湾ドル 3.68円で換算) 】
飛行機(タイガーエア) 48,422円 食事・飲み物代 9,755円
ホテル(3泊分) 12,863円 土産・その他 7,161円
国内交通費 3,224円 合     計 85,693円
台湾交通費 4,268円 1人当たりの旅行費用 42,846円



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