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ホイアン・ダナンの旅行記(8日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

ハノイ2日目
ソクラテスの名言にこういうのがある。

生きるために食べよ、食べるために生きるな。
 

よくわからんがホテルで朝食を食っている。この日はスイカ、パッションフルーツ、パイナップル。マンゴーはなかった。ホテル側からクレームがある(わけないが)と困るので他のメニューをご紹介すると、パン、卵料理、ソーセージ、パンケーキ、麺類、炒飯、フライドポテト、野菜炒めなどなど。統一性は一切ない。

本日はバスでコープマートまで買い物に行くのだ。バスの所要時間は片道40分強。往路で酔い、嫁の買い物中は店頭でうなだれ、復活したころには復路のバスの刑が待っていたのでハノイのコープマートにいい思い出はない。我が家の欲するアイテムも全然なかったようで、嫁は沸きあがる怒りをグッとこらえていた。これが揚げ上がるイカリングだったらどんなに素晴らしいのでしょうか。

いかん、揚げ物の匂いを想像したら収まりかけた吐き気が…。
 

落ち着いたところで昼ごはんですよ。バインダークアの店で甲殻類(カニ)エキスたっぷりの麺類を食おうと思っていたら、お店の建物が全面改装中につきお店はもぬけの殻。

それではと考えた。嫁のベトナム旅行中の食のリクエストのひとつがブンティットヌンだ。サラダ麺といったらイメージしやすいのか。検索ワードは「ハノイ ブンティットヌン」、気弱な旦那は嫁の圧に屈しググることになる。該当はほぼなし。ハノイでブンティットヌンを食った人がSEOに惨敗した結果だろうか。そんな中、ハノイにはブンティットヌン風なものとしてブンボーナンボーという食い物があるらしい。もちろん行くらしい。
 

ブンボーナンボーとは甘酸っぱいタレを絡めて食べる焼肉をのせた混ぜ麺のことらしい。お値段は少々お高い6万ドン。器の底には甘酸っぱいタレが敷かれ、その上に米麺、具は牛肉、もやし、レタス、ナマスなど。そこにナッツ、揚げたエシャロット、オニオンがぶっかかっていてこれを混ぜ混ぜして頬張るのだ。もう組み合わせを見ただけでおいしい確定だろ。エシャロットやナッツの風味や食感もそう、肉の旨味もそう、コッテリなのかと言えばレタスやナマスがそうはさせない。ジャンクさはある。

量が結構あるので、テーブルのライムやチリソース、酢などを使って酸味と辛味をちょい足ししながら完食。なかなかの食べ応えでした。満腹。

いったんホテルへ戻り、前日にブンチャー34さんを横目にDuong Hoa(ズォン・ホア)さんで買ったプリン(6個パック)に癒される。ベトナムのプリン(カラメン)は濃厚でおいしいぞ。

テンションが上がったからダンディーなカラメン写真に挑戦してみた。
 

カラメン写真のテーブルがちょっと豪華だということにお気づきでしょうか。ホテルのご厚意により勝手にアップグレードされた結果、スイートルームで肩身の狭い思いをしてしまったぞ。

思いがけないアップグレードに申し訳なさがいっぱいで、2部屋あるのに1部屋に引きこもって、もう1部屋は決して汚してはならぬという誓いを立てるなんてどんだけ貧乏性なんでしょうか。







ハノイ最後の夜、旧市街は店が立ち並び、賑やかで、いわゆる遊び場所には事欠かないはずだけど、ワタクシにはその遊び方が分からない。

遊び方はわからないが腹は減る。

昨年の夏、ベトナム語を覚えようと思ったのはこの店Bánh Mỳ Pさんのせいだ。ミートボールのバインミーが好きすぎてそう思った。しかし覚えようとした気配は一切ない。1回食って、2回目に帰りしなノイバイ空港で食おうとお持ち帰りした。あの2回目、「ミートボールの個数を減らしていい、その代わりにキャベツをたくさん盛ってください」そう英語で伝えだのだ。
オーダーを取った姉さんと調理係の兄さんが不安そうにも頷いてくれていたのに、ノイバイ空港で御開帳したバインミーは普段通りのご様子だった。あの時だ、ベトナム語をマスターしようと思ったのは。

そして今回、ベトナム語はシンチャオとボー(アボカド)しか知らないままバインミーPさん再来店です。注文はミートボールのバインミーとチキンのバインミー。
 

ミートボールのバインミーはバゲットがパリパリで、ふわふわのミートボール、しゃきしゃきのキャベツ、それらをまとめ上げる甘酸っぱいソース、笑っちゃうくらいウマいです。さすが我が家の定番。

一方のチキンのバインミーはバインミーフーンさんの味が忘れられず注文したんだけど願いは届かず。コッテリとしたソースを身にまとったチキンがゴロゴロでボリュームがあってみんな大好きなんだろうなって味だった。ワタクシの欲するソルティーなやつはマイノリティーなんだな。

帰り際、メニューを見ていたら玉子のバインミーを発見。明日空港で食べる昼ごはん用の試食に一個買ってみた。おいしかった。シンプルは最高。卵のふんわりさも良かったけど、この店の大好きなポイントであるキャベツが実にフィーチャーされて大笑いした。これだったか。
 
 
ジュースを片手にホテルに戻る。

ホテルの姉さんがお早い帰還に「ディナーはこれから?」と話しかけてくる。
「もう食べてきたよ」
「もう!で、何を?」
「バインミー!」
「バインミー?」
その会話の締めくくりは姉さんの苦笑いだった。


この旅最後の夜は静かに更けていく。いつもと変わらねえ。変わるわけねえ。
 


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