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迎賓館赤坂離宮を見学してきた

 


平成25年8月31日、迎賓館赤坂離宮参観に行ってきました。

内閣府が年2回迎賓館を一般開放しています。夏には抽選(事前申込)で赤坂離宮を、10月又は11月には事前申し込み不要で誰でも迎賓館赤坂離宮前庭に入れるようです。

この年の夏の抽選の大まかなスケジュールは6月中に申し込み、7月中ごろ抽選発表でした。参観日は毎年10日間くらいですが、日程はその年の状況により変わるようです。気になる当選倍率ですが、内閣府の発表によれば平成22年は1.34倍、平成23年は1.37倍、平成24年は1.25倍です。重複当選はなく、我が家は夫名義(妻同伴)と妻名義(夫同伴)で2つ申し込み、片方が当選したので、もう片方は抽選から外されました。こういった数字が当選倍率に反映されているかはわかりませんが、初応募で参観できたので行きにくいものではないと思いました。

赤坂にある迎賓館赤坂離宮は、1909年東宮御所として建設されました。設計したのは、日本近代建築の父と呼ばれたジョサイア・コンドルの弟子である建築家の片山東熊で、2009年には国宝に指定されるほどの建築です。第二次世界大戦後は、国の持ち物となり今は国家元首や国賓を招く外交の場となっています。
迎賓館赤坂離宮 迎賓館赤坂離宮
迎賓館赤坂離宮正門
 
正門から臨む前庭
 
四谷駅から要所要所にある迎賓館見学の案内に従い歩くと、テレビなどでよく見る正門前の並木道に迎えられました。秋の前庭公開時は正門から入って前庭に入るようですが、夏の一般公開は迎賓館西門から入ります。西門では身分証明や空港並みの手荷物のチェックがあります。管理上の問題から正門ではなく西門からなんでしょうか。このチェックポイントを通過すると、事務棟がありコインロッカーやトイレが用意されていました。

ここからセレブ感なんて超越した別世界に順路に沿って進んでいきます。
まずは玄関広場から正面へ。その空間に一歩足を踏み入れると、例えはおかしいですが、ディズニーランドに行ったような別世界の空気感が漂っています。イギリスのバッキンガム宮殿やフランスのルーブル美術館、ヴェルサイユ宮殿を参考にしたネオ・バロック様式である西洋風宮殿建築の偉大さ、尊厳さ、静寂感、いろいろな感情が生まれてきます。
この玄関広場は賓客の歓迎式なども行われるようです。本来は最初に迎賓館内部を参観してから最後に正面を見るようですが興奮して順番を間違えました。
そんな正面中央には格調高いドアがあり、賓客の皆さまはこちらのドアから入場するそうです。そのドアの菊の紋章と桐の紋様のきらびやかさは見事です。正面の屋根には鳳凰や甲冑なども装飾されています。
迎賓館赤坂離宮 迎賓館赤坂離宮
西門から臨む迎賓館
 
迎賓館正面
  
迎賓館赤坂離宮 迎賓館赤坂離宮
正面中央玄関
 
屋根の鳳凰
 
では、西玄関から迎賓館内部に入ります。参観できるのは本館2階の彩鸞(さいらん)の間・花鳥の間・朝日の間・羽衣の間・中央階段と2階ホールとなっています。
館内は撮影禁止なので受付でいただいたパンフレットの画像と説明文を引用して紹介します。
 
「彩鸞(さいらん)の間」

左右の大きな鏡の上と、ねずみ色の大理石で造られた暖炉の両脇に「鸞らん=鳳凰」と呼ばれる架空の鳥をデザインした金色の浮彫りがあることに由来。白い天井と壁は金箔が施された石膏の浮彫りで装飾され、10枚の鏡が部屋を広く見せています。
この部屋は条約・協定の調印式や国・公賓とのテレビ・インタビュー等に使用されています。
「花鳥の間」

天井に描かれた36枚の絵や、欄間に張られたゴブラン織、壁面に飾られた30枚の七宝に、花や鳥が描かれていることに由来。周囲の腰壁は茶褐色のシオジ材で板張りしてあり、その壁の中断を飾るのが七宝です。下絵は日本画家の渡辺省亭が描き、明治期の七宝焼きの天才・涛川惣助が焼いたものです。
この部屋は、主に国・公賓主催の公式晩餐会に使用される。最大約130名の席が設けられます。
迎賓館赤坂離宮 迎賓館赤坂離宮
彩鸞(さいらん)の間
 
花鳥の間
 
 
「朝日の間」

天井に描かれた「朝日を背にした女神が香車を走らせている姿」の絵に由来。周囲の16本の円柱はノルウェー産の大理石です。壁には、京都西陣の金華山織の美術織物が張られ、床には紫色を基調とした47種類の糸を使い分けて桜花を織り出した緞通が敷かれています。
公賓のサロンとして表敬訪問や首脳会議等で利用されています。
「羽衣の間」

謡曲の「羽衣」の景趣を描いた大絵画が、天井に描かれていることに由来。3基のシャンデリアは赤坂離宮で最も豪華なもので、重さ800kg、高さ3mもある。正面の中二階はオーケストラボックスがあり、かってこの部屋が舞踏会場として設計されたことが偲ばれます。
レセプションや会議等で使用され、また晩餐会の招待客に食前酒や食後酒が供されるところでもあります。
迎賓館赤坂離宮 迎賓館赤坂離宮
朝日の間
 
羽衣の間
 
   
迎賓館赤坂離宮 「中央階段・2階大ホール」

中央階段の床には、イタリア産大理石が張られ、その上に赤じゅうたんが敷きつめられています。階段の左右の壁面には、フランス産の大理石が鏡張りされ、階段を上がった2階大ホール正面の左右の壁画には2枚の大油絵(小磯良平画伯によるもの)が飾られています。
正面玄関から入るとこの階段に通じ、大ホールで挨拶などをしてから朝日の間にお通しするんだったと思います。

迎賓館内部の見学の感想ですが、どの部屋もきらびやかな内装と調度品が見事です。細部まで行きとどいた装飾は圧巻です。息を飲むってこういうことなんだと思いました。洋館でありながら、日本的な意匠が随所に溶け込んでいる。各部屋は実は狭い。その狭さ(凝縮感)が別世界にいるような錯覚を起こさせます。
各部屋ではボランティアの方から丁寧な説明を受けられ、質問などにも答えていただけます。ボランティアの方の足元は警察の鑑識官などが履くようなビニールカバーで覆われていました。館内はきれいに磨き上げられ、そのきらびやかさに背筋が伸びる思いでした。
中央階段・2階大ホール
 
   
内部参観が終わると西玄関から噴水のある主庭に向かいます。本館南面のビジュアルは正面とは異なり、イオニア式の柱が特徴的で、主庭には花壇や松があり、正面とは違って和やかさを感じました。すごい個人的なことですが、横浜でよく見かけるグリフィンの意味を初めてこの噴水で知りました。ああこれがグリフィンか。
南面には主席随行員の部屋があり、ここも撮影不可ですがガラス越しに見学できました。随行員でこのレベルなのか、と随行員への配慮を忘れて驚いてしまいました。
南面からは東面を通って正面へ向かいます。東面には見事な盆栽が多く置かれていました。日本らしさも大事なんでしょうね。正面ではまたしても本館の優雅さにうっとりして後ろ髪を引かれる思いで参観を終わらせました。
この見学で一番感じたのは、美しさや手入れの見事さもそうですが「目のやり場に迷う」ということでした。こんなことってあまり経験できないんでしょうね。
迎賓館赤坂離宮 迎賓館赤坂離宮
本館南面
 
噴水越しに見る本館南面
 
迎賓館赤坂離宮 迎賓館赤坂離宮
噴水
 
本館南面
 


 
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