ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(6日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)



2020年1月2日(木)

我が母校は今年こそはと箱根駅伝を走っているのだろうか。日本時間では戸塚中継所を通過し、正面には富士山を、左手には相模湾を感じて走っているのだろうか。時として吹く強い風に体をこわばらせていないだろうか。

朝ごはんはこんな感じ。戦略を立て、山の神に微笑まれるような食事です。
 

いやマジですから。冗談じゃないですから。山の神に微笑まれるように卒業生は山に向かうのです。ダナンの有名パワースポット五行山に向かいます。母校の名誉を背負っているランナーと比べたら己のことしか考えていない愚かな卒業生をお許しください。

五行山への主な行き方はバスかタクシーかGrabかな。タクシーは無理。Grabを調べたら13万ドン(650円)だったので、ボラれる覚悟でホイアン行きのバスを利用することにした。
 

バスが来た。バスのドアが開きハッとした。乗り込んでグッと来た。

前日のホイアン発の悪徳車掌夫婦が思わぬ再会に笑っている。嗚呼またしても3万ドンかと諦めながらも少々抵抗してひとり2万ドン(100円)を支払ったら何も言わずに受け取った。もしやこれは顔見知り割引なのでは?そう思った。

そう思ってその後の途中乗車の日本人を観察していたら、五行山までは2万ドンでOKだったらしい。顔見知り割引と勝手な優越感に浸っていた時間が愛おしい。世の中には知らない方がいいこともある。
 

五行山の見どころって何だろう?

パワースポットってことか?風光明媚なとこでしょうか?ピクニック気分を味わいたいとか?

たぶん壮大なるヒマつぶしのために観光客の皆様いらっしゃってると考えられます。
 
 

五行山で腹を空かした後は、バスでそのままお昼ごはんへ。


東京には空がない、智恵子は言った。東京にも(こんなきれいな夕陽が)あったんだ、福山雅治は歌った。ダナンには甘酢で食うバインセオがなかったんだ、ワタクシは地団太を踏んだ。

あれから8カ月、断続的な調査により見つけましたよ。甘酢で食うバインセオをここダナンで。確証はない。料理の画像を見て甘酢と特定したぞ。
Thien Ly Danang-styleさんです。店名がチャラい。日本人の口コミがやたら絶賛している。やや心配なところはあるけど行ってみた。

注文はバインセオ一択です。2つ注文したら大きいから1つでいいとなかなか親切な店である。ダナンにもあったんだ、ワタクシは歌った。

それにしても店内は満席で、客が次から次へと来る。皆観光客なり。ってか厨房が全然回ってなくて料理が提供されないから満席だという説もある。しかも他のテーブルに順々に運ばれるバインセオを見ると色目もそうだけど匂いが気になってしょーがない。焦げてますよ。
 
 
それでも立派なバインセオが甘酢のタレを携えて登場です。大きい。これでも他のテーブルよりは焦げていない。頬張る。バインセオの本来の味を凌駕する焦げた風味。表面よりも裏面はもっと焦げていた刹那。笑う。苦いだけに苦笑いです。

この店の評価が高く、人気店の意味が全く分からない。まあ観光客しか来てないし。料理人がたまたまお休みだったとか。おいしいバインセオを知っている人は行かない方がいい。苦笑いしますよ。



Thien Ly Danang-styleさんからの帰り味、夫婦は無言だった。食べ物は人を幸せにする。その反面、食べ物は人を不幸にもする。テンションだだ下がりだからしょーがない。

しばらく歩いて、夫婦は袂を分かつ。嫁はTau Hu Xe Lamさんで4回目の豆花を、旦那はホテルの冷蔵庫に眠るカットマンゴーを。もう口直して、味覚を上書き保存しないと苦みが危険レベルなんです。
 




夕方、袂を再合流させた夫婦は意気Yoh!!!Yoh!!!とドラゴンブリッジを歩いていた。

夕方からの食べ歩きは昨日のデジャビュ感たっぷりなんですよ。ドラゴンブリッジってライトアップもいいけど、火と水を吹くショーは土日限定なんですよね。今回もご縁がなかったようです。

ご縁がなかったと言えば、前回ハマったHải Sản Bà Thôiさんに行くのを忘れていることに気づく。今後は貝おじさんのお店と共存できるようHải Sản Bà Thôiさんには炒飯と青菜炒め等の炒め物担当になってもらおう。それにしてもロン川の川幅は広い。
 
 
店の前まで来てニヤケが止まらない。そう思ったら、連日の来店に店員さんも我らを見てニヤケていた。

正直に言って前日は食べすぎた。2人で5皿は厳しかった。今日は4皿と決めていますよ。タラレバの応酬の末、今回は貝に突出するというテーマでイカはご辞退願うことになった。
メニューはある。日本語メニューもある。しかし貝を吟味してあーでもない、こーでもないと店員さんと相談して注文したつもりだった。

ハマグリのレモングラス蒸し
マテ貝のココナッツミルク?炒め
赤貝のナッツのせネギ油焼き
不明貝のピリ辛炒め
 

結果、昨日とほぼ一緒だった。

あーでもない、こーでもないの相談は無駄だったようです。おそらく店員さんが一番そう思っているに違いない。嗜好って全然ブレないんだな。そしてやっぱりウマいものは2度目でもおいしいんですよね。

嗚呼白米欲しい。そう思うのはごく自然で、白米はないにしろ、店にはパン(バインミーに使うパン)が吊るされてあって、アレを欲しようかと思ったら、パンの製造日が怪しい問題に至り、断腸の思いでエア白米で我慢させていただきました。本日も明朗会計なり。しかし丁寧にレシートを書いてくれても読めんものは読めん。貝おじさん、最高です。





小腹も満たされたので、次は別腹を満たしに行こうではないか。
 

今宵の〆もフーティウ・ナムヴァンですよ。貝おじさんの店で一品減らしたこともあり、この店のウマさは確認済みなので嫁も食うらしい。今回はフーティウ・ナムヴァンの汁有りと汁無しを注文です。

汁有りは前日同様ウマウマですが、汁無しはどうなんだろうね。トッピングはどちらも同じ。汁なしには別にスープが提供される。どの店も汁なしってジャンク感が否めないんだけど、この店も思いっきりジャンクでした。スープはあんなに繊細でおいしいのに、本体は単調なソースと和えて食いやがれって感じ。

もともと汁なしは好きじゃない人間なので当然の結果、他のお客さん同様に辛味とライムで自分好みにカスタマイズして食べたけど汁無しは無しかな。ただ汁無しは麺のコシを味わうにはいいね。現地人も汁無しばっか食っている。

そうかそうか讃岐うどんを熱々で食うか冷え冷えで食うかと同じで、麺に重きを置くかスープに置くかの嗜好の問題なのかもな。
 

帰り道、吸い込まれるようにお隣りのTau Hu Xe Lamさんに立ち寄る。

5回目の嫁曰く、温かい豆花には氷を2つ投入するのが、薄まらずちょうどいいと力説する。聞く耳を持たない旦那は、フーティウ・ナムヴァンは汁有りか汁無しか問題のほうがずっと大事だと思っている。
 

実は昨夜から愛用せざるを得ないクスリがあります。水虫のクスリだ。なんてこった、この年になって水虫になるなんて!

1ヵ月前から予兆はあったんです。ってかハッキリした症状はあった。突然足の小指と薬指の間が膿んで、でも治ったりもして無頓着でした。水虫なんて未経験だし、自分がなるなんて想定もしていなかったし。

しかし、旅行中の退屈は恐ろしい。暇つぶしにいろいろネット検索してしまうのだ。原因は就寝中の靴下着用らしい。暇につき、すぐに薬局に行きましたよ。ラミシール、いいクスリです。
 



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